温故知想の家

「情趣あふれる日本的暮らしを未来に継承したい」
そんな思いを込めて、温故知想の家は生まれました。

現代の家づくりには溢れるほどの情報と価値観が錯そうし、無数にある選択肢から一つ一つ答えを導いていくことは、容易ではありません。
「温故知想の家」がめざすのは、最新の建築技術を取り入れつつも普遍的な日本伝統の家づくりを継承した住まい。
それは、先人が培ってきた確かな技術と知恵に裏打ちされた家づくりです。
次世代へと繋いでいける理想の住まいを私達は自信を持って提案します。

温故知想の家とは

先人たちの住まいづくりの『想い』を知ること。
そこには、日本人が忘れつつある豊かな暮らしがあります。
季節の移り変わりや、家族の絆に目を向ける。
ほんの小さな気づきが宿る住まい。
「温故知想の家」はそんな思いを形にするため、先人たちの目立たない中に隠された家づくりの知識を凝縮しました。

温故知想の家が
大切にしたいこと

  1. 01|家族の絆

    家は、家族のよりどころです。家族の成長とともに過ごす時間の中で、次第に家族の絆は深まります。私たちは、家族の絆を育み、どんな時も深い安心感に包まれて暮らせる家造りが最も大切だと考えます。

  2. 02|古き日本の家に学ぶ

    先人たちの培ってきた住まい方の知恵や技術が、散りばめられたかつての日本の家づくりに、今再び目を向けます。それは、めまぐるしく変わる時代の流れの中で、色褪せることのない魅力を放つ家を探る旅なのです。

  3. 03|家族の成長と住育

    家族構成や子供の成長に伴い、ライフスタイルは変わるもの。その時、その時代にフィットする生活空間を可能にしました。
    そして、子供が部屋に籠もらず、家族との生活の中で人としてのコミュニケーションや物を大切にする心など、“住育”という視点での家づくりが大切だと考えます。

  4. 04|国産材へのこだわり

    地球温暖化防止や水資源の確保、生命の営みを支える環境保全の源は森林です。しかし、「木を活かして森が育つ」という古くからの言い伝えがあるのに国内で活用される7割が外国産です。木は輸入できても環境は輸入できません。だからこそ私たちは日本の木(国産材)にこだわるのです。

  1. 05|家族の命を守る

    日本は世界有数の地震大国です。「温故知想の家」は木造建築の安全性を飛躍的に高めるKS構法を採用して、巨大地震から家族の命を守ります。構造躯体は建ててからでは取り替えが出来ないからこそ、私たちはその安全性と品質に妥協はできないのです。

  2. 06|人と環境に優しい住空間

    家づくりには、人と環境との調和という視点が欠かせません。四季折々の自然の力(光・風)を上手く取り入れた先人達の知恵と少ないエネルギーで室内温度を快適にする最新の技術を融合させ、環境負荷に配慮しながら年間を通じて過ごしやすい住空間を提案します。

  3. 07|永く存在し続ける家

    世代を超えて、家族を見守り続ける家。過ごしてきた思い出を刻んだ家は、誰の心にも温かい記憶を宿す故郷そのものです。幾つもの時間を越えて、受け継がれる家を目指し、私たちは適切なアフターフォローとメンテナンスを行います。

郷愁を感じる「家族の空間」

世代を超え、歴史を重ねてきた日本の家。懐かしさが漂う空間に郷愁を感じます。「温故知想の家」は昔ながらの構造現し、漆喰壁に畳など、天然素材に包まれた懐かしき癒やしの住空間を再現しました。
家は家族のよりどころ。家族の気配を温かく感じとる空間は家族の絆を育み、家族の成長を見守り続ける大切な『すみか』です。
家族で過ごした思い出や記憶が蘇る家として、巣立った子供達が帰省する故郷として、その家族の歴史の一ページがここから始まるのです。

日本の住まいに根づく伝統を知り
現代の家づくりに活かす

日本の住まいに根づいた伝統を理解し、現代の感性や技術を融合させたその先に、私たちが探し求める住まいの在り方があります。失いつつある伝統的な生活様式の中に、本来の豊かさと家族の温かな『すみか』があるのです。

家族の「集い」と「成長」を
叶える間取り

10年後、20年後… ずっと先の未来まで快適な暮らしを守り、『家族の成長』に応える。
家族というコミュニティの中で、人との関わりや自分を見つめ直せる家こそ、子供の成長を育む家。
私たちは、子供の成長と共に、子供の独立、両親との同居など…将来、『家族の成長』に対応していける家を提案します。

01|集いの空間

家族の存在を感じ取り、家族が自然に集う空間がテーマです。
リビングの上部空間を吹き抜けにし、上下階の空間的隔たりを無くしました。
また、階段を中心に配置し、廻廊型の理想的な動線は家族が自然にリビングに集います。

設計ポイント

リビングと玄関は開放的な吹き抜け
家族との会話を楽しむキッチン
階段を中心に配置した廻廊型の動線
多目的に使える広い濡れ縁

家事動線はギュッと凝縮
和室はご夫婦やご両親の寝室、またはゲストルームとして

02|自由空間

2階のスペースは家族構成や子供の成長に合わせて間取りが自由自在に構成できる自由空間です。
家族の将来を見据え、その時その時代の暮らしフィットする生活空間を叶える住まい。提案したいのは丈夫な構造躯体に支えられた可変性のある自由空間なのです。

PLAN DATA

建築面積:87.00m2(26.32坪)
延床面積:111.17m2(33.63坪)

1F床面積:71.67m2(21.68坪)
2F床面積:39.50m2(11.95坪)

吹抜面積:30.00m2(9.08坪)
濡れ縁面積:22.50m2(6.81坪)

家は家族の絆を育む「器」

その時、その時代、家族の“喜怒哀楽”を温かく受け入れる受け皿が家族という特別な存在。
それぞれ違った時間を過ごしていても家に帰れば、いつもと変わらぬ日常がそこにある。
今日一日の出来事をとりとめもなく話す愛おしい家族との時間。
家族の絆は歴史を積み重ね、子供の成長と共により深くなります。
その絆と家族の成長を育む「器」が「温故知想の家」なのです。

  • 20〜30代

    家族のスタートと子供の誕生で幸せあふれる時間。

  • 30〜50代

    子育てと子供の成長で希望に満たされる時間。

  • 50〜60代

    子供が独立し、夫婦水入らずの静かな時間。

  • 60代〜

    二世帯の暮らしは、孫の誕生で喜びに包まれた時間。

住育空間

四季の移ろいを感じとる感性を育み、部屋に籠もらず、自然に集い語り合える住空間。
「温故知想の家」は住育というテーマを応援します。

住育とは?

住育とは子供達が社会の中で人として必要な輪郭を家族との日常生活を通して自然に学んでいくことです。
人との関わりで大切な礼儀・作法や約束を守ること、火災や防犯など危険に対する意識など、家族との生活の中で子供達は多岐にわたって学びます。

国産材を使用することは
「山への恩返し」

日本は、古くから木や山、森に親しむ中で、世界にも類を見ない木の文化を育んで来ました。
そこには、遠い未来に生きる私たちに山の恵みを伝えるため、山や森に惜しみない愛情を注いできた人々の存在があります。
木の文化を継承し、人々が安心して暮らせる環境を守るためには、木を育て、山を守る人々の存在が欠かせません。
そのためには、国産材を使うことが大切です。
国産材を使った家づくりは、今の私たちのできる最高の「山への恩返し」でもあるのです。

森林の恩恵を知り
木の文化を育んできた日本

山の恩恵を知る山人達は、後世の人々がその恵みに授かることを願い、鬱蒼とした雑木の山を開墾し、そこに一本一本苗木を植え、焼ける夏の日差しの中で下刈りに精を出し、冬は深い雪の中で枝打ちと気が遠くなる程の時をかけて山を育てて来ました。
山で働く先人達は自分のためではなく、将来のために汗を流した開拓者だったのです。

日本は世界有数の森林大国

国土の約3割と言われる広大な人工林、先人達の努力で世界有数の森林大国として山には使い切れないほどの立派な木が育ちました。しかし国内で活用される木材の7割が外国産。山で働く人達は里山から離れ、立派に育った木々達は山に寂しく放置されています。

地球温暖化防止のため
木を育てて活用する

木は、光合成の働きで二酸化炭素を吸収し、酸素を供給しながら成長します。
その働きが最も盛んな時期は樹齢15年~30年の成長期で、育ちあがってしまったら、その機能は低下していきます。
木を育てて活用し、また育てる、この育林の循環は、省エネによる二酸化炭素の抑制以上に地球温暖化防止に有効なのです。

品質を極めた国産材

私達が使用する国産材は製材所と連携し、全て1本1本検査を行い、木材の品質を表示し、生産者の顔がわかる出荷証明書を提示しています。その品質に自信があるからこそ、情報を開示することができるのです。

仕様

流行に流されず日本の気候・風土に溶け込む耐候性に優れた天然素材を厳選しました。

屋根

鶴弥
エース銀鱗(ギンリン)

耐久性と耐候性を兼ね備える屋根瓦。
柔らかな曲線を描く日本の伝統的な和瓦に、台風時の暴風雨に強い防災瓦を採用しました。

玄関・ポーチ

二瀬窯業
たたきくん

懐かしい時代を感じさせる土のタタキ。
珪藻土を配合し、割れと摩耗に強い材料を使用しています。

外壁

中央建材センター
壁カラットノーマル

外壁の汚れから長期建物の美観を保つことをテーマに開発された壁カラットは、ドイツ製のシリコン樹脂を練り込んだ撥水力と防汚力に優れた塗り壁材です。

すだれ

鹿田産業
四季彩480

九州八女地区の職人の手で1本1本挿しながら織られている簾(すだれ)。
材料は耐候性ば高い地元産の竹(竹ヒゴ)を使用しています。

F建具

TVボード

外壁・格子・濡れ縁

江間忠木材
エステックウッド

外部廻の木材は防腐・防蟻や耐水性に優れたエステックウッドを採用しています。
国産の杉材に窒素加熱処理を施すことで木材の耐久性が飛躍的に高まり、薬剤に頼らない無公害型の新素材として開発された木材です。

サッシ

三協アルミ
アルジオ

アルミと樹脂のメリットをあわせたサッシです。
断熱性と耐久性にも優れています。ガラスはもちろんLow-Eガラスです。