「クセの強い木」×「大工職人」
=『唯一無二の家』

木を生かすも殺すも大工の腕次第です。
材木はまっすぐなものだと思っていませんか?

材木は必ずしもまっすぐなものとは限りません。
長い期間をかけて木が材木となる大きさまで成長する間には、日光の照射時間や天候、水分量や風当たりなど、さまざまな要素が組み合わさって成長します。
当然の事ながらすべての木が異なった環境下で成長するため、切り出し乾燥させることにより若干のねじれやくるいが生じるのです。特に最近では古民家風に柱や梁をそのままの一本木を使い見せるスタイルが人気を集めています。

私たちもそうした家には木のぬくもりやあたたかさがあるため、お施主様に勧めることが多くあります。
ただ、そうした家づくりには大工の経験と技が非常に重要になってきます。プレカットと呼ばれる全てを機械で工場生産して組み立てるだけの材を使うわけではない家づくりこそが、私たち宮津工務店の得意とする家づくりです。

昔ながらのカンナやノミなどの手道具を使い、1本1本大工さんが目で見てどの材をどこに使うか決めていきます。
1本1本材に応じた適材適所の配置が住んだ後の快適さと、木の美しさを引き立てるのです。木を生かすも殺すも大工次第であるのと同時に、木に命を吹き込むのも大工の仕事。1本1本、1棟1棟丁寧な大工仕事こそが当社の誇りです。

桧や杉などの無垢の国産材を構造体に積極的に使用しています。
地産地消を心掛け、近隣で育ち品質の安定したJAS規格認定材料を積極的に採用しています。水に強い桧を土台・柱へ、粘りの強い杉を梁へと、大工職人が適材適所に使い分け、家を組み上げます。建材に含まれる化学物質のなるべく少ない住まいで健康的に過ごしていただきたいと考え、床材・壁材にも積極的に無垢の板材を使うよう心がけています。木は調湿・消臭効果も期待でき更に鉄に比べて200倍近くも断熱性能が優れている素材です。そんな天然木材を実際に見て触って自分の家に使いたい木材を選ぶことのできる木材問屋さんが当社木材加工工場近くにあります。7500坪の広大な敷地の中に所狭しと全国の市場から集めた良質な木はもちろんクセの強い材も多種多様に在庫乾燥させているものの中から、お施主様自ら見て触って明記してある金額を検討しながら自分の家の木を選べる環境にあります。

使用目的が限られ値段も安く手に入るクセの強い木は、大量生産のプレカット加工工場では加工に向きませんが宮津工務店と出会った時、それまでに蓄えていた木の力を一気に解放させるため、当社木材加工場に持ち帰り大工職人がクセの強い材木から唯一無二の建築材料へと甦らせます。

技術があるから良質・クセのある木をお値打ちに仕入れることができます。

宮津工務店の家つくりは適材適所の木くばりの家。
「良質な材」×「大工職人」=『良い家』でとどまる事無く、「クセの強い木」×「大工職人」=『唯一無二の家』に仕上げます。

2020年東京オリンピックの注目度もあり、海外からの観光訪れる方々が増えています。
法隆寺をはじめ日本の古建築を見学し、1300年以上も前から建ち続けている様な日本の木造建築の古さに驚かれるようです。日本の国土の約65%以上が森林という自然の木に恵まれた環境の国なのです。梁組や大黒柱など建築物は様々な部材から成り立ちます。地面に近い土台には虫の付きにくく水分に強く腐りにくい桧やヒバなどの油分の強い材を、柱にはまっすぐ育ちやすい桧や杉を、梁には曲げ力に対して粘りの強い桧や杉や松を使うなど、適材適所に木を活かす技術を受け継いできた日本の大工職人。この〖適材適所〗という言葉は建築現場から生まれた言葉なのです。ご存知でしたか?

天然木の持つ特徴

  • 01|調湿効果

    調湿効果

    日本は「夏場の高温多湿」・「冬場の冷え込みと乾燥」という特徴のある気候風土のある国です。

    そんな環境に天然木は適しているのです。木自体が呼吸します。
    山から切り出され葉っぱや枝を製材した木は光合成によって成長はしなくなりますが、木はまだ生きているのです。蓄えた水分を放出させ適度に乾燥させることで丈夫な木材に生まれ変わるのです。木造住宅にお住まいの方は思い出していただきたいのですが、「シーン」とした時に突然「パキッ」っという音が聞こえたことがありませんか?あの音は木が呼吸し伸び縮みして鳴る音なのです。新しい家に多くみられる現象ですが、年月が経つとそのような音も減っていきます。木が落ち着き馴染んできた証拠ですね。

    そんな呼吸をする材料である木には調湿効果があり、夏には室内の湿気を吸ったり冬には乾燥した室内に湿気を戻してくれたりしと調湿効果があります。

  • 02|消臭効果

    消臭効果

    木には独特の匂いがあります。
    樹種によりその匂いは強い匂いやほのかに香る匂いまで様々です。

    木の関連商品には、消臭剤や木のチップを使用した枕やひのき風呂の香り・屋久杉の香りといった入浴剤などがあります。木の落ち着く匂いのリラックス効果を生活に取り入れようとした知恵の製品ですね。木を部屋に使えば年中無休でこの効果を受けられます。

    自然の木の香りを嗅ぐと脳活動が活性化し、集中力が向上するとも言われています。木の香りは人を癒す効果もありますが、脳を活性化する効果もあるんですね。また、木には消臭効果もあります。木自体の匂いで他の臭いをごまかすのではなく、木のもつ消臭力で他の臭いをおさえる消臭効果が期待できます。床や壁や天井に自然の木を使い、木の良さを活かす自然系の塗料で保護することでその効果を遮ることなく期待できます。

  • 03|音響効果

    音響効果

    木には、音を適度に吸収する性質を持っています。
    その特性がわかることとして楽器やスピーカーなど音に関するモノに木が多く使用されています。

    材種や硬さにより音響効果は異なりますが、建築材料としては比較的柔らかく肌さわりのいい杉やヒノキなどが多く使われています。

  • 03|視覚・感触効果

    視覚・感触効果

    木材を加工しているときに木に触れるとほっとします。
    特に比較的柔らかい杉やヒノキを加工しているときはなんとなくリラックスしています。

    木には人の心を落ち着かせる効果があります。
    皆様がご存知の森林浴効果ですね。マイナスイオンを感じることのできる森林や滝の周辺や草原など、人は自然に触れるとリラックスしたり爽快感を感じたりします。自然の木の家は室内にいるだけでマイナスイオンを感じ、家の中で気持ちよく過ごすことができます。

    光を和らげ、木自体が持つ優しい木目や色合いが心を落ち着かせます。肌触りもよく木肌の好きな方には床板(フローリング)・壁板など無塗装のものをご提案し、リラックス効果を活かすためにWAXや塗料には自然素材系の塗料を木目が感じられるように薄く塗る事をお勧めしています。

ひのき(桧・檜)の良さ

ヒノキは日本の建築材料として古くから使われてきました。
ひのきを使って建てられた最も古い建物は皆様ご存知の法隆寺です。法隆寺は「世界最古の木造建築物」として今も現存しています。日本各地には多くの古建築・名建築が多く残っていますが、その多くはひのきを使い建てられています。

ひのきに古材無

修行中ベテランの職人さんから言われた言葉ですが、耐久性や美観にも優れたひのきは、伐採後1000年経過しても強度等の経年変化が少ないといわれています。

水分・害虫に強く風雨にさらされ強い日光を浴びても長持ちする桧の良さを昔の大工職人は見抜いていたのです。このことからもわかるように自然の木は丈夫で長持ちします。

100年後にも丈夫な家であるよう、古来より受け継がれた木の良さを活かす伝統軸組工法などを使い、ひのきを使った木造の家つくりをしてはいかがでしょうか?

木の割れについて

「見えている梁にひび割れがあるのですが強度は大丈夫ですか?」という質問をいただくことがあります。

木造住宅に使う材木は、狂いや腐れを防ぐために木を乾燥させて製材する必要があります。木を乾燥させようとすると木の伸縮具合により干割れ(ひわれ)が発生してしまいます。この干割れは木が損傷してできる割れではなく自然に乾燥により生じる割れなので木自体の強度にはほとんど影響ないと考えられています。

その裏付けとして、静岡県林業技術センターという施設で、ひび割れのある木材の強度試験を実施した結果が発表されています。

内容としては、
•割れがある木材でも、柱や梁(構造材)として必要な強度があります。
•柱や梁に生じた割れの程度と強度には関係がありません。
•木造住宅の接合部の強度にも、割れの影響はありません。
という試験研究結果です。

十分に乾燥させた木材にあるひび割れは自然のことです。安心して自然の木を使い木造住宅を建ててください。

シロアリではない木材の虫食いについてもご説明させていただきます。
木材は自然の森林の中で育ちますので、昆虫がひのきや杉などの成長途中の木に卵を産み成虫になるまでの期間、木の中で過ごした跡が製材した時に食痕となって穴状に現れることがあります。 そのような木材の中でも一定の基準をクリアした材木「あかね材」と呼ばれる材料があります。野菜と同じで無農薬がゆえに虫が住んでいたので安心して使える木材の一つでもあります。健全な木材と比較しても強度・耐久性においても引けを取らないことが証明されていますのでご安心ください。

静岡県林業技術研究所試験研究結果